映画ログ

これまで観てきた映像作品の備忘録

「ジャージー・ボーイズ」

評価:★★★★

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クリント・イーストウッド監督作品。アメリカのポップバンド「フォー・シーズンズ」の伝記的な映画。ジャージー州の田舎で育った不良少年たちが、音楽を通じて成功を収めていく。次々と成功への道を登りつめていく彼らだが、お金をめぐる問題、そして人間関係をめぐる問題から、次第に破滅への道を歩み始める。ボーカルのフランキー・ヴァリは、仲間を失い、家族を失い、それでも歌い続ける。たとえそれが災いのもとであったとしても、音楽、そして古くから友人たちとは、彼らにとって決して手放すことができないものなのだ。

恥ずかしながら、この映画を観るまで「フォー・シーズンズ」というバンドの存在を知らなかった。しかし、映画のなかで流れてくる彼らの音楽は、どこかで聴いたことがあるようなものばかりで、いかに偉大なバンドであったのかということを思い知らされる。「Can't take my eyes off you」を、映画を観終わったあとからずっと聴いている。

映画の作りとしては、さすがは名将クリント・イーストウッドという感じ。構成の仕方も独特で、とくにナレーションは初めて観るスタイルだった。