映画ログ

これまで観てきた映像作品の備忘録

コーダ あいのうた


合唱祭のシーンの演出など、随所にすばらしいと感じるポイントがあった。しかし、映画の中では描かれたなかった余白の部分が、どうしても気になってしまう。エミリア・ジョーンズ演じる主人公ルビーに嫌がらせをする学校の雰囲気は変わらなかったのか。周囲から浮いていたルビーはどうやって合唱クラブに馴染むことができたのか。そして、ルビーが家を去り、通訳がいなくなったロッシ一家は、これからどうやってやっていくのか。通訳者を雇っているように見えたが、そのお金はどうやって捻出するのか。なぜ、通訳という支えを家族もしくは市場から調達するしかなく、そこに公的な支えがないのか。こうした疑問には直接タッチしないスタンスなのかもしれないが、そうすることで、ストーリーの厚みやリアリティが失われてしまっているように感じた。

Joni MitchellのBoth Sides Nowは、やはりすばらしい曲だとあらためて感じた。

女王陛下のお気に入り


女王の側近と没落貴族の侍女が繰り広げる、女王の「お気に入り」ポジション獲得闘争。

ラストのシーン、エマ・ストーン演じるアビゲイルが、オリヴィア・コールマン演じる女王を下から睨め付ける表情に思わず声が出た。

アバウト・タイム

恋人をつくるためにタイムトラベルをくりかえす男の半生。個人的には,父親と砂浜を歩く時間をくりかえすシーンがグッときた。

ラブ・アクチュアリー

クリスマスの時期に何度も観たくなる映画。今回は,アラン・リックマンエマ・トンプソンが演じる夫婦がとくに好きだった。

グリーン・ブック


喧嘩っぱやいイタリア系白人男性と,天才的な黒人ピアニストとが,1960年代のアメリカ南部を旅する様子を描いた作品。ドクター・シャリーを演じたマハーシャラ・アリの演技が光る。