「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」
★★★
「ブロークバックマウンテン」などにも出演したジェイク・ギレンホールが主演。妻を亡くした男の人生の崩壊とその後、といった内容だが、個人的には話の展開がやや掴みにくかった。
「シング・ストリート 未来へのうた」
★★★★★
主演は歌手のフェルディア・ウォルシュ=ピーロ。徐々に歌が洗練されていく過程は率直に感動する。
一見、映画の主題は、未来を追い求める若者と恋愛模様のようにもみえるが、エンドロールの冒頭に「すべてのきょうだいに捧ぐ」とあるように、この映画はきょうだい(兄弟)という人間関係が1つの大きなテーマになっている。
主人公のコナーは、兄の影響を受けながらミュージシャンとしての道を歩んでいく。弟であるコナーが、音楽を通じて(恋愛を含めた)みずからの人生を「未来」を志向しながら進んでいく一方、彼の音楽を支えてきた兄は、みずからの人生の行く先を描くことができず、閉鎖的なアイルランドの生活から抜け出すことができない。「ロンドン」(イギリスではなく「ロンドン」と言っていたのが印象的)へと向かうコナーを見送る兄は、その船出に歓喜しながらも、複雑な表情を垣間見せている。
先を歩んでいるはずながら行く先を見出せない兄と、兄の背中を追っているはずながらみずからの未来を見出していく弟。このアンビバレントな関係性が、イギリスとアイルランドという国家間の非対称性ともリンクさせられながら、ポップな音楽とともに描かれた作品、とでも言えようか。
「A. I.」
★★★★★
「メカ」によるコロシアムにいた1体の「メカ」が,「歴史は繰り返される」と言っていたのが印象的。
「リリイ・シュシュのすべて」
「リップヴァンウィンクルの花嫁」
★★★★★
「幸せに耐えられない,だからお金を払う」というセリフが印象的。