映画ログ

これまで観てきた映像作品の備忘録

★★★★

この自由な世界で

ケン・ローチ監督作品。イギリス・ロンドンにおいて女性労働者と移民が置かれた悲惨な状況と、そのなかで両者が奪い・奪われる関係を描く。職業紹介業を開業し、移民たちを搾取する主人公アンジーが、なぜそうした危ない橋を渡らざるをえないのかといえば、…

めぐり逢えたら

原題はSleepless in Seattle(「シアトルの眠れぬ男」)。トム・ハンクス演じるサムが、メグ・ライアン演じるアミーに対して恋に落ちる理由がよくわからなかったが(一目惚れ? 「前に見たことある気がする」というのは伏線?)、コメディの要素もありつつ面…

コーダ あいのうた

合唱祭のシーンの演出など、随所にすばらしいと感じるポイントがあった。しかし、映画の中では描かれたなかった余白の部分が、どうしても気になってしまう。エミリア・ジョーンズ演じる主人公ルビーに嫌がらせをする学校の雰囲気は変わらなかったのか。周囲…

女王陛下のお気に入り

女王の側近と没落貴族の侍女が繰り広げる、女王の「お気に入り」ポジション獲得闘争。 ラストのシーン、エマ・ストーン演じるアビゲイルが、オリヴィア・コールマン演じる女王を下から睨め付ける表情に思わず声が出た。

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム

アバウト・タイム

恋人をつくるためにタイムトラベルをくりかえす男の半生。個人的には,父親と砂浜を歩く時間をくりかえすシーンがグッときた。

グリーン・ブック

喧嘩っぱやいイタリア系白人男性と,天才的な黒人ピアニストとが,1960年代のアメリカ南部を旅する様子を描いた作品。ドクター・シャリーを演じたマハーシャラ・アリの演技が光る。

ゴッド・スピード・ユー! BLACK EMPEROR

「ブラックエンペラー」の新宿支部で活動する若者たちやその家族などを取材したドキュメンタリー。おそらく一緒にバイクに乗って記録されたのであろう迫力ある映像と音,「ブラックエンペラー」内部の人間関係の描写がとりわけ印象に残った。

バクマン。

『ジャンプ』への連載を目指す高校生漫画家たちの挑戦。天才に叶わないと悟った凡才たちが,「王道」を捨てて「邪道」で挑戦していく展開がいい。 「王道」で挑む彼らは勝ち負けに固執していたが,「邪道」を我が道として選んだ彼らは,勝負には「負け」ても…

猟奇的な彼女

随所に埋め込まれた笑いポイントに思わずクスリとしてしまうラブストーリー。最後の結末は予想外のかたちで伏線が回収されてびっくり。

ジョジョ・ラビット

ヒトラーユーゲントにも参加し、ナチスを信奉する少年ジョジョが、自宅に隠れ住んでいたユダヤ人女性エルサとの出会いなどを通じて次第に変わっていく様を描いたコメディ作品。 ジョジョの友人ヨーキーや、ヒトラーユーゲントの教官クレンツェンドルフ大尉な…

チャーリーとチョコレート工場

2020年の1本目の映画。冒頭(具体的にどのシーンかは忘れてしまった)でグッとくるシーンあり、チョコレート工場の仕掛けはそれぞれが何を意味するのか考えることを促すものだった。その点で楽しく観ることはできたが、最終的に家族は大切だよねというメッセ…

『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』

ポール・トマス・アンダーソン監督作品。山師であるダニエル・プレインビューの狂気溢れる役を熱演するダニエル・デイ=ルイスの演技が光る。 掘削を通して独力で生きてきながらも家族を重んじる主人公ダニエルが、「家族」を失いながら経済的な成功を収めて…

『ジョーカー』

バットマンの宿敵・ジョーカーの誕生を描いた作品。主演はホアキン・フェニックス。

僕はイエス様が嫌い

アングルが独特で面白い。主演の子役俳優もいい味を出していた。

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』

『アベンジャーズ/エンドゲーム』の予習。

許されざる者

クリント・イーストウッド主演・監督作品。 19世紀アメリカのとある街の酒場で、カウボーイが娼婦をナイフで切りつける事件が起きる。しかし、保安官であるリトル・ビルは、犯人のカウボーイたちが「職のない流れ者とは違う」「まじめに働いてる」として、犯…

ボヘミアン・ラプソディー

ロックバンド「クイーン」のリードボーカルでありパフォーマー、フレディ・マーキュリーの生涯を描いた作品。 立川シネマシティの極音上映で鑑賞したが、ラストのLive Aidシーンは圧巻。ただ、クイーンの音楽の素晴らしさを身に纏っているものの、映画として…

何者

朝井リョウ原作。就職活動に打ち込んでいたタクトは、バンドを引退してこれから就活に入ろうとする同居人コータローと、海外留学していたミヅキ、ミヅキの知り合いであるリカと協力しながら、就職活動に挑んでいく。大学時代、演劇に励んできたタクトであっ…

ルーム

5歳になった男の子ジャックは、母親と一緒に「へや」で暮らしていた。「へや」には天窓があり、ベッドがあり、クローゼットがあり、トイレがあり、お風呂があった。日曜日には「差し入れ」があって、男が食料などを持ってきてくれる。何日かに1度の夜、その…

フィフス・エレメント

リュック・ベッソン監督によるSF大作。 23世紀の地球の存亡をめぐる攻防をつうじて、人間の愚かさをコメディカルに描く。音楽と装飾が素晴らしい。

フィッシュストーリー

パンクの波が来るには少し早すぎた1975年、売れないパンクバンドがつくった曲「フィッシュストーリー」が、「風が吹けば桶屋が儲かる」的な展開で世界を救う、という話。 正直、映画が始まってすぐに、こういうストーリーであることは予想がついたが、それで…

ホームレス中学生

お笑いコンビ「麒麟」の田村裕原作の作品。住居の差し押さえによって、その家族、特に子どもたちがどのような状況に置かれることになるのかを見て取ることができる。 特に印象的だったのは、住む場所を失くしながらもたくましく生きていた主人公・ひろしが、…

二重生活

二重生活 発売日: 2017/03/01 メディア: Amazonビデオ この商品を含むブログを見る 哲学専攻の大学院生・白石珠は、指導教官である篠原のアドバイスを受け、修士論文執筆のための調査として、無作為に選んだ個人への「理由なき尾行」を決行する。対象者に選…