映画ログ

これまで観てきた映像作品の備忘録

「ドライヴ」

 

ドライヴ [DVD]

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 運転が取り柄である主人公の男が、隣人の女性に恋に落ちたことをきっかけにある事件へと巻き込まれていくというストーリー。

かなりグロテスクなシーンも多いが、それでも、映画全体には静かで、落ち着いた雰囲気が漂っており、グロテスクさが際立つことがない。これはきっと、主人公がひどく物静かで冷静な人物として描かれており、映画全体も彼のその空気感で満たされているからだろう。村上龍の『限りなく透明に近いブルー』のように、過激な現実をひどく冷めた眼で映しているような、そんな映画だった。

助演にキャリー・マリガンが出演している。やはり彼女はよい。表情がすごく柔らかくて幼い顔つきなのに、声が低くてかっこいいところがよい。