映画ログ

これまで観てきた映像作品の備忘録

「永遠のゼロ」

 

永遠の0 (講談社文庫)

永遠の0 (講談社文庫)

 

 評価:★★★★

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友人たちから激しくオススメされて映画館で観てきた。


1.

宮部久蔵の人生をめぐって、太平洋戦争をめぐる当時の社会状況の動きがわかりやすく説明されているなあと感じた。真珠湾攻撃ミッドウェー海戦についてなどが、映像をともなって表現されており、日本史の勉強にもなる。


2.

社会状況とあわせて、当時の日本人の精神が如実に描かれていた。例えば、当時において死を恐れることは国家に対する背徳であった、という話は現在と比べてみるとその違いに驚く。宮部久蔵という、当時にしては異端な精神を持ち合わせた人物とのコントラストで、当時の「一般的な」日本的精神が浮き彫りになっている。


3.

個人的に一番感動したのは、主演の岡田准一の演技。鬼気迫るものがあった。もはや彼がジャニーズだということを忘れてしまうくらい。最後の特攻のシーンの彼の表情は、心を震わせるものがあった。