映画ログ

これまで観てきた映像作品の備忘録

ザ・スクエア 思いやりの聖域


スウェーデンの映画で、2017年のパルム・ドール受賞作品。

現代美術館のキュレーター、クリスティアンは、新たな展示として、すべての人が平等な権利と義務をもち、公平に扱われる空間、「ザ・スクエア」を企画していた。そんなとき、クリスティアンは道端で女性を助けようとした際に、財布と携帯電話を盗まれてしまう。盗んだ犯人がいるアパートを突き止めたクリスティアンは、アパートのすべての部屋に、彼の持ち物を返すよう記した脅迫状を投函するが、これがさらなる災いを呼んでしまう・・・といった展開。

「信頼と思いやりの空間」=「ザ・スクエア」の外に広がる日常生活においては、様々な偏見、無関心、不信、差別、不寛容・・・が蔓延していることを描いた作品。

話の本筋とはあまり関係ないが、かなり脚色が入っていると想像するものの、スウェーデンの街並みで物乞いする人たちがかなり図太くておもしろかった。