映画ログ

観た映画の備忘録

私の頭の中の消しゴム


情熱的な出会いを果たした男女が、若年性アルツハイマーという病に遭遇しながら、懸命に愛を紡ごうとする物語。

病のことを知った2人がバッティングセンターで出会う場面、記憶をなくしていくことへの怖れと悲しみを、2人の思い出に残る言葉で表現する脚本が、非常に上手いと思った。

スタンドバイミー


12歳の少年たちが、線路の先にあるという死体を目にするため、小さくも未知に溢れた冒険に出かける。友と横並びに歩いて話をした、宝石のような時間があったことを、この映画は思い出させてくれる。

「12歳のときのような友だちは、もうできない。もう二度と・・・」

ジョジョ・ラビット

ヒトラーユーゲントにも参加し、ナチスを信奉する少年ジョジョが、自宅に隠れ住んでいたユダヤ人女性エルサとの出会いなどを通じて次第に変わっていく様を描いたコメディ作品。

ジョジョの友人ヨーキーや、ヒトラーユーゲントの教官クレンツェンドルフ大尉など、登場人物たちの言動がいずれもコミカルかつ繊細に描かれており、非常によく作り込まれた映画だなという印象をもった。

チャーリーとチョコレート工場

2020年の1本目の映画。冒頭(具体的にどのシーンかは忘れてしまった)でグッとくるシーンあり、チョコレート工場の仕掛けはそれぞれが何を意味するのか考えることを促すものだった。その点で楽しく観ることはできたが、最終的に家族は大切だよねというメッセージに落ち着いているように見えて、少し期待外れだった。

『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』

ポール・トマス・アンダーソン監督作品。山師であるダニエル・プレインビューの狂気溢れる役を熱演するダニエル・デイ=ルイスの演技が光る。

掘削を通して独力で生きてきながらも家族を重んじる主人公ダニエルが、「家族」を失いながら経済的な成功を収めていく半生を描いている。その一方、宣教者であるイーライとの間での確執と復讐劇を描くことで、山師と宣教者との似通いながらも決定的に相容れない関係を想起させる。